モダンクラシック・カーのある生活にアテンドします。
大切なクルマになにかがあったとき、頼れる職人さんがいると安心ですよね。仕事への想いや人柄を知れば、もっと身近に感じられるはず。本シリーズでは、CRANKがお付き合いをしている整備工場や職人さんをご紹介します。
本シリーズの第6回目は、東京都墨田区にて自動車整備を手掛ける「吉原商会」代表の吉原稔さんにお話を伺います。
工場を覗くとクラシックミニなど古いイギリス車をメインに扱っているように見えますが、実は幅広い車を扱われているのが強みであり特徴の一つ。
吉原商会さんのルーツを辿ると、戦後、吉原さんのお祖父様が八広駅前で始められた自転車修理工場にたどり着きます。その後、バイクの販売や整備を経て、現在の自動車整備のお仕事へと事業内容が変化していったそうです。自転車やバイクの整備を行なっていた頃から長いお付き合いのあるお客様が多いこともあり、イギリス車だけでなく現行の国産車やトラックまで様々な車を扱われています。
現在扱われている車にイギリス車が多いのは、吉原さんご自身がイギリス車好きだからなのだとか。現在はオースチンヒーレースプライト MKⅣを所有されているそうです。古いものを大切にするイギリスのお国柄もあってか、イギリス車はパーツも手に入るものが多いのだそう。
更に、数は減ったもののレースなども企画や参加をされており、ヒストリックカーをベースにレースカーの制作までされていたとのこと。限界状態での走行に耐え得る車をトライ&エラーを繰り返しながら製作することは大変ながらも楽しいとお話しくださいました。
吉原商会さんで整備士をされている皆様は、各々得意な分野があるそうで持ちつ持たれつ幅の広い仕事をカバーされているそうです。取り扱う車種の幅が広いからといって知識が浅いわけではなく、プロとして妥協なく仕上げて下さることは、日々多種多様な車の整備をお願いしている私たちが一番よく知っています。吉原さんご自身も数年前までは自ら手を動かして、整備を行なわれていましたが、現在は次の世代に引き継ぐ為、若手の整備士さんに技術を教えることに力を注がれているそうです。
取材を通して、吉原商会さんの背景や扱われている車種の幅広さ、豊富な知識を持つ整備士さん達について知ることができ、これまでより一層安心してお客様の車をお任せすることができそうです。
次回のCRANK パートナー紹介もお楽しみに。