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CRANK パートナー紹介 Vol.5

2022年10月23日

大切なクルマになにかがあったとき、頼れる職人さんがいると安心ですよね。仕事への想いや人柄を知れば、もっと身近に感じられるはず。本シリーズでは、CRANKがお付き合いをしている整備工場や職人さんをご紹介します。

本シリーズの第5回目は、東京都杉並区にて自動車コーティングを手掛ける「千葉ガレージ」代表の千葉邦彦さんにお話を伺います。
2014年より独立し、杉並の現在の場所で工房を営む千葉さん。ここで日々作業が行われていると思えないほど、ショールームのように清潔で明るい空間が広がります。

子供の頃からメカが好きで、プラモデルやラジコンに目がないという千葉さんですが、大学を卒業後は輸入車組合の事務局で書類の作成等をするお仕事をされていたそう。その後、メルセデスディーラーのカーセールスをしていた際、そこに出入りしていた磨き業者さんを見て興味を持ち、国産ディーラー車の施工などを請け負う会社に転職。10年以上務められていました。

ディーラーのカーセールスをしていたころ、千葉さんは独自のサービスとして、車検の見積もりの際に車を綺麗に洗車して車を戻していました。お客様に気に入ってもらおうという一心で始めたこのサービスが功を成し、車検の受注数でトップを記録したことも。その頃から、車を綺麗にしてお客様に喜んでもらうことの楽しさを感じていたそうです。

千葉ガレージさんにて施工が完了した車は見違えるほど綺麗になり、まるで別物かのような深みのある輝きに仕上がります。なぜこんなに印象が変わるのか、理由は「陰影」が関係しているようです。ボディが曇って見えるのは、細かく入った傷に光が乱反射することが原因だそう。磨き作業では、その傷を少しずつなくしていきます。

磨くと車の陰影がはっきりし、本来のボディラインが出るので、車の本来の良さが出ると語る千葉さん。隠れた線が見えてくることで、デザインを見つめ直すきっかけになるとのこと。ヴィンテージカーの場合は、当時の雰囲気を写真で確認し、再現することもあるそう。書棚に並んだ資料からも、そのこだわりが感じられます。

「一番楽しかった仕事は?」と伺うと、トヨタ2000GTとの応えが。車をリフトアップし、外せるパーツはすべて分解。綺麗にした上に修復もし、プラモデルを作るように組み上げ、完璧な状態に仕上げたとのこと。ここまで手をかけ綺麗にしたらどうなるのか、結果を見ることができたのが楽しい経験だったとお話いただきました。

千葉さんがお話をする姿はまるで少年のようで、仕事を楽しんでいることが伝わってきました。驚くほど美しさが蘇る千葉ガレージさんの技術。愛車の本来の輝きを求め、一度お任せしてみてはいかがでしょうか。

次回のCrank パートナー紹介もお楽しみに。