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この人にこの車 vol.17『FIAT 600D 1963』

2022年12月7日

CrankTokyoで出会った車とそのオーナー様についてご紹介をさせて頂きます。本シリーズの第17回目は、西麻布のバーQWANG(クワン)のオーナー、長谷川さんご夫妻と、1963年式のFIAT600Dのご紹介です。

西麻布で20年以上続くバーのオーナーである長谷川さんご夫妻。バーテンダーの旦那様とタイ料理シェフの奥様で切り盛りされていらっしゃいます。”バーでタイ料理”という珍しい組み合わせですが、根強いファンも多く、知る人ぞ知る隠れた名店です。店内には旦那様がセレクトしたセンスの良い音楽が流れ、海外からのお客様も多く訪れます。実はCrankの店内BGMを選んで下さっている旦那様。バーに並ぶ沢山のCDからも、音楽への愛が伝わります。

いつかヴィンテージカーに乗ってみたいという気持ちが以前から有られた長谷川さんご夫妻。以前はマニュアルのカローラに乗られていたという奥様ですが、今回がなんと30年ぶりのマニュアル車。さらに運転も5年ぶりとのこと。「運転ができなくなって、ひとりでどこにも行けなくなったら…」という思いが強くなり、「今運転しないとできなくなる!」と思い立ったそう。この600Dは定期的にメンテナンスされていたということもあり、かなりコンディションのよいお車。試乗していただいた際にそれを感じていただき、安心感につながったようです。

クルマが気になる理由はわからないけれど、とにかく可愛いクルマが好きだと話す奥様。10年ほど前、FIAT 500に乗ってみたいと思い、専門店で試乗をしたこともあるそう。FIAT 600は、FIAT 500の設計の基礎となったクルマ。前開きのドアは、この1963年式までの個体にしかない特徴です。今はめったに体験することがない前開きドアですが、乗り降りがしやすく、茶道が趣味の奥様の和服にもぴったりマッチしました。

納車当日、久しぶりのクルマとの対面に「かわいい!」と笑顔が止まらない奥様。初めての遠方ドライブは、週末に横浜の整備工場までご挨拶に伺ったそう。これからは平日にちょっと買い物に行ったり、休みの日にはすこし遠くに行ってみたり。いつかキャンプにも行ってみたいと、お話くださいました。

この度はCrankTokyoにてお車のご紹介をさせて頂きありがとうございました。今後もカーライフのサポートをさせて頂ければ幸いです。
これからも、車と人のお話を掲載して行く予定です。次回もお楽しみに。