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2026年7月9日

この人にこの車 Vol.47 『TVR Chimaera -1995』

大阪在住の阿部様が幼少の頃、強く心を奪われたクルマがありました。 お父様の知人が所有されていたTVRキミーラ。 流れるような曲線を描くボディ、長いボンネット、前方へ大きく開くクラムシェルボンネット。そして、英国製スポーツカーならではの迫力あるV8サウンド。その唯一無二の存在感は、幼い日の記憶に鮮明に刻まれていました。 それから長い年月を経て、CRANKのInstagramで偶然目にした一台。 「このクルマに会いたい。」 その想いだけで岡山へ向かわれ、実車をご覧になったその場で購入を決断されました。 TVR Chimaeraは1992年から2003年まで約5,000台のみが生産された、希少な英国製ハンドメイドスポーツカーです。 軽量なボディにRover製V8エンジンを搭載し、電子制御に頼らないピュアなドライビングフィールは、現代のスポーツカーでは味わうことのできない魅力を備えています。 希少な一台だからこそ、整備には専門店で2年以上の歳月を要しました。それでも阿部様は、その日を信じ、辛抱強く待ち続けてくださいました。 そして迎えた納車の日。 幼い頃の記憶が、目の前の一台とともに鮮やかによみがえります。 「山形にいる父に、このクルマを早く見せたい。」 その言葉からは、一台のクルマが親子の記憶をつなぎ、新たな物語を紡いでいくことへの喜びが伝わってきました。 A car, A life. Vol.47 TVR Chimaera 1995 As a child, Mr. Abe from Osaka was captivated by a very special car. It belonged to one of his father’s acquaintances—a TVR Chimaera. Its flowing curves, impossibly long bonnet, front-hinged clamshell hood, […]

2026年6月25日

この人にこの車 Vol.46 『Mercedes Benz 450SLC -1980』

企業のブランディングや、商品・サービスのマーケティング、PRなどを手掛けるパリサさん。 そんな彼女が自身のパートナーとして選んだのは、1980年製の Mercedes-Benz 450 SLC です。 もともとヴィンテージアイテムや機械式時計など、時を重ねてなお輝きを増す精巧なものに惹かれていたというパリサさん。CRANKのイベントでR107系のSLと出会い、その後、ご案内準備中だった450 SLCの紹介を受けました。その凛とした佇まいと美しいデザインに一目惚れし、迷うことなく即決された特別な一台です。 450 SLCは、名車として知られるR107シリーズから生まれたラグジュアリークーペ。1971年から1989年まで18年間にわたり生産されたロングセラーモデルの一員であり、4.5L V8エンジンによる余裕ある走りと、今なお見る者を魅了する秀逸なデザインを兼ね備えています。 納車後は、早朝のジムへ向かう時間が日々の楽しみに。出発前、美しい愛車が目の前に姿を現すたびに胸が高鳴る毎日を送られています。 街を走らせていると、声を掛けられたり、サムズアップをもらったりすることもしばしば。 ブランドの価値を生み出す仕事に日々携わるパリサさんだからこそ、本物だけが持つ普遍的な魅力に自然と引き寄せられたのかもしれません。 450 SLCは単なる移動手段という枠を超え、日常をより豊かに彩るかけがえのない存在となっています。 この先、450 SLCとともに出会う新たな人や景色、そしてそこから生まれるご縁が楽しみです。 A Car, A Life Parisa works in branding, marketing, and public relations, helping companies shape the value of their brands, products, and services. The car she chose as her personal companion is a 1980 Mercedes-Benz 450 SLC. […]


2026年5月31日

この人にこの車 Vol.45『Porsche 911 2.7 -1976』

長野在住で、ともに製造業に携わる岡田ご夫妻。 愛車は、鮮やかなオレンジのボディとダックテイルが印象的なPorsche 911 2.7です。 以前、CRANKにてVolkswagen Golf II Cabrioletをご購入いただいておりましたが、空冷ポルシェへの憧れは常に心のどこかにあったそうです。 昨年秋、まずは一度空冷ポルシェに触れてみたいと、奥様とともにCRANKのイベントへご来場。その際に出会ったのが、この911 2.7でした。 ボディカラーとダックテイルのスタイルが理想そのものであったことに加え、「重すぎない空冷ポルシェが欲しい」というご主人の希望に、2.7リッターエンジンの軽快なフィーリングがぴたりと重なりました。 まさにご縁を感じられたお二人は、「少し早いかもしれない」と思いながらも、ご購入を決意されました。 現在は奥様もステアリングを握るべく練習中。 そして毎週日曜日の朝には、欠かさず霧ヶ峰へドライブに出かけられています。 そこには、旧車を愛する人々が自然と集まる小さなコミュニティがあります。お店が開くまでのわずかな時間だけ現れる、特別な朝の集い。ご夫妻から伺ったその風景は実に魅力的で、私たちもぜひ訪れてみたいと思いました。 クルマを通じて新しい景色や人との出会いが生まれていく。 そんな20代の素敵なお二人と、この911 2.7の物語を、これからも追いかけていきたいと思います。 A Car, A Life Vol.45 Living in Nagano and both working in the manufacturing industry, the Okada couple share a passion for cars and craftsmanship alike. Their beloved car is a Porsche 911 2.7, distinguished by its […]


2026年5月13日

この人にこの車 Vol.44『FIAT500R -1973』

ITエンジニアの板倉さんのお祖母様は、ハコスカをお嫁入り道具として持参されたほどの大の車好き。そんなご家族のもとで育った板倉さんが選ばれた一台は、1973年式のFIAT 500R、通称“チンク”です。 お母様からは「免許を取るならマニュアル車を」と勧められていたそうですが、初めて所有する車に明確な定めはなく、ご友人に誘われて訪れたCRANKのイベントで、このチンクと出会われました。 惹かれたのはデザインだけではありません。 「思っていた以上に乗り心地が良く、操作性も素晴らしい。何より車と繋がっている感覚が楽しい」と話してくださいました。 現在は月に2〜3回ほどのペースで運転を楽しまれており、すでに箱根ターンパイクまで足を延ばされるなど、チンクとの時間を満喫されています。 “チンクとどう遊ぶか”。 これからその楽しみ方が少しずつ広がっていくことと思います。 私たちも、その時間を引き続きサポートさせていただきます。 “A Car, A Life” Vol.44 FIAT 500R (1973) Mr. Itakura, an IT engineer, grew up surrounded by car enthusiasts. His grandmother was such a passionate car lover that she even brought a Nissan Skyline “Hakosuka” with her as part of her wedding dowry. The car he […]


2026年4月17日

クルマと植物 Vol.2|SOLSO Park × Crank Tokyo

SOLSO FARMに続き、 次回は“SOLSO PARK”@南青山にてイベントを開催いたします。 都会の中にひらかれた貴重なグリーン空間で、 魅力的なクルマを取り揃え、 植物とともにお楽しみいただける特別な機会です。 前回ご好評いただいた“クルマ × 植物”の世界観をさらにアップデートし、 ファッションやラグなどのアイテムも加え、 より洗練された空間をご用意いたします。 お部屋に合う植物のご提案や育て方のご相談、 初めてのヴィンテージカーの維持や気をつけるポイントなど、どうぞお気軽にお声がけください。 ご家族やパートナーとご一緒に、 ぜひお気軽にご来場いただけましたら幸いです。 日時:4月25日(土)– 4月27日(月) 10:00 – 18:00 場所:SOLSO PARK 東京都港区南青山1-12-13 Car and Plants Vol.2SOLSO PARK × CRANK Tokyo Following our previous event at SOLSO FARM, we are pleased to announce our next gathering at “SOLSO PARK” in Minami-Aoyama. Set within a […]

2026年4月11日

この人にこの車 Vol.43 『FIAT Panda 4×4 -1997』

長野県・黒姫。 その名は、黒姫山の山容が黒い衣をまとった姫の姿に見えることから「黒姫」と呼ばれるようになったという説に由来します。黒く見えるほど深い森の緑が、この土地に静かな奥行きを与え、人を引きつけます。四季の変化が色濃く、自然の中で過ごす時間そのものに価値を見出せる場所です。厳しくも美しい冬と、深い緑に包まれる夏が、日常のあり方を静かに整えてくれます。 その自然の中に佇む Earthboat Kurohime は、アウトドアの自由さと快適性を両立した宿泊施設です。自然に寄り添いながらも無理をしない、過ごし方そのものをデザインするような滞在体験が用意されています。 この施設をマネージングする小林さんが選んだのは、1997年式のFIAT Panda 4×4。ご自宅からの通勤や各コテージの管理、日常のちょっとした買い物まで、生活のあらゆる場面で活躍する一台です。特に雪深い冬においても、その軽やかなボディと確かな走破性により、365日変わらず頼れる存在となっています。奥様もこの車のためにマニュアル免許を取得されたほど、このパンダは暮らしの中に自然と溶け込み、愛着を育てていく存在です。 イタリア北部のアルプスで生まれ、今なお山岳地域で使われ続けているPanda 4×4は、黒姫の地形や気候ともよく馴染みます。この個体はレンジローバーのブリテイッシュグリーンを纏った内外装のレストモッドで、その色合いは黒姫の深い森の中で静かに映えます。 特別なための車ではなく、日常を支えるための一台として。小林さんご夫妻にとってのこのPandaは、単なる移動手段ではなく、この土地での暮らしをより深く味わうための存在です。黒姫という環境の中で、車と共に積み重ねられていく日常。その時間は、これからさらに豊かに育まれていくことでしょう。 Nagano, Kurohime. The name is said to derive from the silhouette of Mt. Kurohime, which resembles a princess draped in black. The deep green forests—so dense they appear almost black—give this land a quiet sense of depth and draw you in. With its […]